自然豊かな長野県
長野県には森林セラピーに認定を受けた場所が9箇所あります。
また長野県の面積は約13600k㎡ですがその内約20%は自然公園に指定されています。
この他にも長野県には全国最多の29の百名産があり日本の屋根と呼ばれているなど、豊かな自然に囲まれているのが特徴の県です。
冬になるとウィンタースポーツを楽しみにくる観光客で賑わうスキー場も豊富でオリンピックの開催地にもなりました。
松本市にある諏訪湖ではワカサギ釣りなどを楽しむこともできます。
長野県の南西部はヒノキなどの良質な木材の産地
長野県の南西部、木曽川の上流にある一帯を木曽と呼び、この地域はヒノキなどの良質な木材の産地です。
江戸時代にはヒノキ、アスナロ、コウヤマキ、ネズコ、サワラの五種類の木材の伐採が尾張藩によって禁止され、木材は1本ごとに尾張藩の符号が押されていたほど厳しく管理されていました。
この木曽の豊かな天然の良質な材木を使用して作られてきたのが、木曽漆器です。
漆器とは木や紙などに漆を塗り重ねて作る工芸品のことであり、木材が暮らしに密着してきた日本人にとって食器としてだけではなく、家具や根付、車体など広く利用されてきました。
長い歴史の中で木曽漆器にはさまざまな技法が生まれ、現代でも箸や盆、重箱などの食器を始めとして多くの人に愛されており、木曽は国の第一指定、伝統拘泥品指定産地となっています。
良質な木材だからこそできる伝統工芸品の数々
食器として広く利用することができる木曽漆器の中でも、木曽堆朱、木曽春慶塗、呂色塗分け塗、沈金や蒔絵などが代表的な塗りの技法となっています。
中でも木曽春慶塗は透明度の高い春慶漆を使用して仕上げを行うことで木地の持つ美しさを際立たせることができます。
木曽漆器の食器として人気があるのが箸です。
木曽のヒノキを使用した箸で、表面に漆を刷り込ませることで手に馴染みがよく滑りにくくなっています。
この他の食器としては、木曽堆朱の盆や 摺漆塗の合わせ小判弁当などがあります。
木曽堆朱の盆は木曽の代表的な塗技法である木曽堆朱の盆であり、何度も彩漆を塗り重ねることで綺麗な斑模様を出すことができ、お祝いごとや記念品などで贈る食器おしての用途も多くなっています。
また合わせ小判弁当は木目が綺麗で渋い色合いの落ち着いた仕上がりを楽しむことができ木曽ではメンパと呼ばれ古くから作られているお弁当箱です。