『ヘレンド』は1826年、ハンガリーのヘレンド村という所の陶器工房から誕生した食器ブランドです。代表するシリーズには、「ウィーンのバラ」「インドの華」「ヴィクトリア」「アポニー」「シノワズリ」などがあります。 ヘレンドの特徴は創業から続く職人の手による手作業での生産であり、その手描きとは思えないほどの品質と芸術性は、中世ヨーロッパの名門貴族ハプスブルク家やヴィクトリア女王に認められたことからも窺い知れます。 そのように芸術性の高い食器ですから、お茶会用はもちろんインテリアとして飾っている方も多いかと思います。 しかし、いくら大事にしていても急な引っ越しや遺品整理などで手放すことになる場合もあるでしょう。そんな時、どこで買い取ってもらうのがベストな方法なのか? いくつか選択肢はありますが、まずはブランド食器の価値を見定めてくれる【食器買取専門店】で査定してもらうことから始めましょう。 別に街のリサイクルショップや、ネットオークション・フリマアプリからでも売ることはできますが、これらは基本、"箱付きの未使用品"でないと高く売ることはできません。 さらにヘレンドは高級ブランドですから、専門知識がないと商品に見合った金額を付けるのは難しいのです。 そのため、ヘレンドの食器を売る場合はまず、食器買取専門店数社で見積もりを取り、最も適していると思うお店で買い取ってもらうのがベストです。 リサイクルショップやネットオークション・フリマアプリは、専門店の査定では満足できなかった場合の最後の選択肢として取っておきましょう。
ヘレンドは今でこそ世界的に有名なブランドですが、創業当時は地方の村の小さな陶器工房でした。 それがここまで大きく成長した理由は、ひとえに職人たちによる品質と芸術性の追求と言えます。そしてその技術の高さは次第に王侯貴族の間で知られるようになり、城内で使用されるディナーセットの修復までも依頼されるようになりました。 その後、ヘレンドが大きく成長するきっかけとなったのが、1851年にロンドンで開かれた万国博覧会での成功です。 それまではさほど有名ではなかったのですが、この時金賞を受賞したディナーセットがヴィクトリア女王の目に留まり、直接注文を受けたことをきっかけに一躍有名となりました。そしてその蝶や花が描かれた美しいモチーフはヴィクトリア女王にちなんで「ヴィクトリア」と名付けられ、現在まで人気のシリーズとなっています。 ヘレンドは状態にもよりますが、1客3万円弱のカップ&ソーサーならば買取相場は2,000円~5,000円程が平均です。 しかしティーセットで揃っていれば価値がプラスされ、10万円を超える買取価格になることもあります。そのうえ中には古美術品としての価値がある品もあるため、査定に出す際はまずブランド食器を専門的に買い取っているお店に依頼しましょう。 なお、お店によっては在庫や販路の関係で高く買い取れなかったり、逆に高価買取していたりと様々ですので、必ず1社だけで判断せず、3社ぐらいで査定するようにしましょう。