業者選びが1円でも高く売る最大の秘訣!
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古伊万里を少しでも高く売る方法

古伊万里といえば日本を代表する食器として有名ですので、名前を聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。
佐賀県有田で生産された陶器である伊万里焼の中でも江戸時代に焼成されたものを古伊万里と呼びます。
古伊万里は中国磁器に変わる品として欧州へと輸出された経緯もあり、ヨーロッパ貴族に愛された食器でもあるため、今でも世界中に熱烈なコレクターが存在しています。
映画でも話題になったクィーンのフレディ・マーキュリーも伊万里焼コレクターとして有名でした。
伊万里焼の中でも骨董品として価値のあるものを「古伊万里」と呼ぶため、場合によっては数百万円という買取価格が付くこともあります。

古伊万里ブームを生み出すほどの人気がある古伊万里ですが、ブームの影響から市場に贋作が多く出回ってしまう、という事件もありました。
現在でも多くの贋作が骨董店やオークションで出回っており、贋作と知らないまま購入してお家に眠らせているご家庭もあるかもしれません。
贋作であれば当然査定価格は低くなりますが、本物の古伊万里であっても鑑定士の目が節穴であれば正常な査定価格をつけてくれない可能性があります。
古伊万里のような骨董的価値の高い陶磁器を売る際は、『信頼できる鑑定士が在籍している買取専門店』を探すようにしましょう。

買取業者は無数にありますので、どの鑑定士が信頼できるのかを判別するのが難しいと思います。
そんな時は買取業者の買取実績や口コミ・評判をチェックすることである程度絞ることが可能です。

古伊万里の買取実績たくさんあり、その買取価格が他業者と比べて妥当であれば信頼できる業者だといえるでしょう。
また、古伊万里のように買取価格が高額になる食器の場合は、一つの業者だけではなく複数業者で査定を取るようにしましょう。

信頼できる業者といっても査定価格は一律ではありません。少しでも高く売るのであれば、いくつかの業者で査定を取ったうえで一番高い査定額を提示した業者で売ると良いでしょう。

古伊万里とは

古伊万里とは肥前(今の佐賀県)で生産された伊万里焼の中でも、特に古い時期に焼成されたものをいいます。
一般的には江戸時代に焼成されたものを古伊万里、明治以降に焼成されたものを伊万里焼と呼びます。
伊万里焼と有田焼は生産された地域が近いことから同じものだと括られていましたが、出荷に利用する港が伊万里であったことから伊万里焼と有田焼が区別されるようになりました。
上述したようにヨーロッパでも愛された古伊万里ですが、陶磁器の美しさを鑑賞するという目的よりも宮殿を装飾するインテリアとして使われたようです。
特にドイツには自分の兵隊を売って古伊万里を手に入れるほどの熱烈なコレクターがおり、そのコレクターがマイセンで磁器開発を命じたのが現在のマイセンのルーツだそうです。
そのため、マイセンは古伊万里によく似た絵柄が作られるなど、随所に強い影響を感じられます。
古伊万里は青や赤を基調とし、さらに金などの華やかな色が使われた色鮮やかな美しい模様が特徴です。

古伊万里は温度管理が適切にできない時代に作られたことから、伊万里焼よりもゆがみやひずみが多いことが特徴です。
ゆがみが多いから贋作なのでは?と疑う方もいるかもしれませんが、これこそが古伊万里の味です。
逆にゆがみのない平坦な品物こそ古伊万里の贋作の可能性があります。
年代を重ねているからこその使用感や傷、反射の鈍さ、横から見たときのゆがみやひずみが古伊万里の魅力なのです。

江戸時代に作られた伊万里焼を古伊万里と呼びますが、全てが全て上質な品ではありません。
数多く作られた古伊万里の中には豪華絢爛な価値あるものだけでなく、庶民が日用品として使うようなものもありますので、古伊万里といえど品によっては査定額が低くなることもあります。

古伊万里の種類

伊万里の中にも古伊万里様式、柿右衛門様式、鍋島様式とありますが、古伊万里には2つの技法があります。
古伊万里様式であれば全て高額査定になるとは限りませんので注意しましょう。

染付

染付とは白地に青だけを施すことです。
青と白のシンプルな染付は伊万里焼初期のもので数も少なく、コレクターからも重宝されているとても貴重な品です。
青という一色のみを用いて様々な図柄を磁器の表面に描いており、一色ながらも存在感を放つ迫力ある作品となっているのが特徴です。
古伊万里の染付で使われる青は日本人好みの淡い色が特徴で、枯淡(青のにじみ)が古伊万里独特の味わいと言われています。
もう一色の白についても、普通の純白ではありません。
少し濁った米のとぎ汁のような色が特徴で、通常の白よりも温かみを感じさせる色となっています。
伊万里焼が生まれた初期の頃の染付は骨董の世界では「初期伊万里」とも呼ばれ、中には一千万円を超えるほどの価値があるものがあります。
希少価値が高い物が多いので、査定価格の相場も比較的高額となっています。


金襴手

金襴手とは赤絵、色絵の上に金彩を施したもので、中国風の緻密な絵が描かれた豪華絢爛な
絵柄が特徴です。
色絵と金彩を使用する配色が織物の金襴と似ていることから「金襴手(きんらんで)」と呼ばれるようになりました。
元々は中国の景徳鎮民窯で作られたものが江戸時代中期に日本に持ち込まれて流行したとされています。
豪華絢爛さが魅力の金襴では欧州でも人気となり、宮殿などの室内装飾品として貴族や王族からこぞって買い求められるほどの人気となりました。
一色毎に焼成が必要で手間と技術が必要な品ですが、現代では福右衛門窯が伝統的な技術を引き継いだ作陶を続けています。
相場は一万円から数百万円と作品によって査定額が大きく変わります。
価値があるものなら思わぬ高額査定となることが期待できるでしょう。