
しかし、壺は好きな人にとっては大切な美術品ですが、そうでない人にとっては大きくて場所を取る厄介な置物というイメージを持つのではないでしょうか。特に最近では和室の無い家が増えてきているので、形見分けの壺があるけれど置く場所がなくて困っているというケースはよくあります。
そして壺が最も厄介なのは、欲しい人を見つけるのが困難だと言うことです。骨董品の収集家が身近にいれば良いですが、そうでなければ欲しがる人はなかなかいません。
そのため、最悪の場合は処分も考えられると思いますが、大抵の地域では30cm~50cm以上のものは粗大ゴミとなるので処分費用がかかってしまいます。
いくら不要なものとは言え、処分するのにお金がかかるのは損な気がしますよね。また一見ただの壺と思っていた物が、実は有名な陶芸家の作品だったケースもあるので、処分を検討する前にまずは買取に出すことを検討してみてください。
では、壺は一体どこで売れるのか?最初に思いつくのはリサイクルショップだと思いますが、リサイクルショップでは通常、骨董品や美術品を取り扱っていないので鑑定ができず買取不可、もしくは相当安い査定額になってしまうため高価買取は期待できません。
次にネットオークションやフリマアプリに出品する方法もあります。こちらは個人間の取引なので上手く行けば最も高く売ることができますが、反面時間と手間がかかるうえリスクもつきまといます。
まずヤフオクなどに出品する場合、最重要視されるのは出品者の評価です。特に高価な壺は買う方も慎重になりますので、評価が0だと落札されることはほぼありません。
また、壺は贋作も多く出回っているため真贋を問われることもあります。その時にきちんと説明ができない場合も落札は難しいでしょう。
そのためには出品前に誰かの商品を落札して評価を付けてもらい、売却する壺の価値を自身で調べる必要がありますが、それだけでも手間や無駄な費用がかかりますし、下手すると本来の価値よりも低い額で売ってしまう可能性もあります。
そして発送した後に購入者から割れていた、キズがあったなどのクレームが来ることもあるので、普段から骨董の出品に慣れている人でない限りはおすすめの方法とは言えません。
ではどこで売るのが一番良いかというと、それは食器や花瓶などの陶磁器を専門に扱う買取業者です。ここならば骨董品の鑑定士が壺の価値を鑑定してくれますし、出張買取を利用すれば送料や手数料、交通費などの負担も一切ありません。つまり、不要だった壺が手間なく処分できるうえ臨時収入にもなり一石二鳥なのです。
ただし、どこのお店も良い値で買い取るわけではありません。実際に骨董の世界は騙し合いが当たり前ですので、本当は価値のある壺なのに安く買い叩かれてしまうこともあります。
そのため、買取業者に依頼する場合は必ず、無料査定を利用して見積もりを取りましょう。そして複数の見積もりを比較し、最も高い査定額だった所に出張買取を依頼するのが高価買取に繋がるコツです。