ロイヤルドルトンは、イギリスの陶磁器メーカーです。二代目のヘンリー・ドルトンによる事業拡大が成功し、ヴィクトリア女王から「ナイト」の称号を与えられ、更にエドワード7世からは王室御用達の「ロイヤル」を冠することを許されるという栄誉を受けました。現在もエリザベス女王やチャールズ皇太子から御用達ブランドとして愛用されています。 廃盤でもう手に入らない「ブランブリーヘッジ」シリーズ、80年以上のロングセラー「バニキンズ」シリーズ、バラをモチーフにした「アルカディア」シリーズなどは特に需要が高く、高価買取が期待できる商品です。 王室御用達と聞くと高く売れそうな気がしますが、売り方を間違えると安くなってしまうので注意が必要です。インターネットオークションでは、安く落札されてしまう可能性と発送中の破損トラブルの恐れがあるので、おすすめできません。安心・安全を考えると、食器の専門知識があり、破損トラブルの心配がない【食器買取専門店】がベストです。実際に何店舗かで査定を受けることで、より良いお店を見つけることができるでしょう。
ロイヤルドルトンは、1815年にジョン・ドルトンがロンドンのランベスで創業したのが始まりで、創業当時のドルトン社は陶器と磁器の中間の性質を持つ「炻器」を作っていました。小さな企業が王室御用達の大企業になるまで成長できたのは、二代目のヘンリー・ドルトンの事業拡大の成功があったからこそでした。 ヘンリーは生産の効率化を図り、排水設備や洗面器などの衛生用品の製品化でロンドンの都市化に大いに貢献し、1877年に本社をバースレムに移します。その後、ボーンチャイナを導入したことで次々と芸術作品を発表し、1887年にはヴィクトリア女王から陶磁器界初の「ナイト」の称号を、1901年にはエドワード7世から「ロイヤル」の称号を与えられるという栄誉を手にします。その後、「ミントン」、「ロイヤルアルバート」、「ロイヤルクラウンダービー」を傘下に従え、世界最大規模の陶磁器ブランドに成長していきました。 代表的な作品をご紹介していきます。 春夏秋冬それぞれのデザインがある「ブランブリーヘッジ」は、ジル・バークレムの絵本をシリーズ化し、可愛らしい野ネズミが人気を集めました。現在は廃盤となっているため希少価値が高くなっています。 「バニキンズ」という80年以上続いているロングセラーのシリーズもあります。こちらも服を着たウサギが描かれている動物シリーズで、その可愛らしさと親しみやすさがロングセラーの理由の一つでしょう。 ギリシャのペロポネソス半島の中央部の地域の名前である「アルカディア」は、ユートピアと言われるほど美しく咲くアルカディアのバラをモチーフにした、人気の高いシリーズです。 このように、日常的に溶け込みやすいデザインが多いので、ブランド品だとは気付かずに持っている方もいらっしゃるかもしれません。部屋の片づけなどでもし見つけた時は、高価買取が見込める食器買取専門店での売却を是非検討してみてください。