リチャードジノリは、1735年にトスカーナ大公国のカルロ・ジノリ侯爵がマイセンのような窯を作りたいと思い創業しました。鉱物学に詳しかったジノリは自ら原料を探して研究を行い、イタリア初の白磁を完成させます。その後1896年にミラノのリチャード製陶社と合併し、リチャードジノリという名前になりました。 代表作には「ベッキオホワイト」、「イタリアンフルーツ」などがあり、「オリエントエクスプレス」というシリーズは実際にオリエント急行の食堂で使用されており、そちらのファン層からも人気の高い品となっております。 このような食器を売る場合、インターネットオークションの方が高く売れるイメージがあるかもしれません。しかし、反対に安く落札される可能性もあり、おまけに割れ物となるとトラブルが起きやすいのも現状です。そこでおすすめなのが【食器買取専門店】です。割れ物に対する対応がきちんとしているので安心ですし、買い取り後の販路がいくつもあるので、価値に見合った価格で買い取りしてくれます。ただし、同じ食器買取専門店でも店によって良し悪しがあるので、査定結果を比べつつ見極めることが少しでも高く売るポイントです。
イタリア最大級の陶磁器メーカーになったリチャードジノリですが、多額の負債や金融危機により経営難に陥り、2013年に一度破産します。しかし、その3ヶ月後にイタリアのファッションブランドのグッチが買収し、子会社となったことで経営が再建されました。 「ベッキオホワイト」とは「古い白磁」という意味で、リチャードジノリの中で最も古いシリーズです。白一色というシンプルなデザインでありながらも、バロック様式のシェイプや編み込みの縁取り、波のようなレリーフが料理を引き立たせてくれると、レストランなどでも人気が高いです。 「イタリアンフルーツ」は、元々トスカーナの貴族が別荘で使うために作らせたものでしたが、いつしかリチャードジノリを代表する人気シリーズになりました。カラフルな小花に金の縁取り、ロココ様式のシェイプといった華やかなデザインとバリエーションも豊富ということで、来客用やギフトとして使う人も多いようです。 「ベッキオホワイト」などの着色がないシリーズは、多少擦れがあっても買い取り可能ですが、「イタリアンフルーツ」などのカラフルで華やかなシリーズは、擦れがあると買い取ってくれない場合もあるので、使用済みの食器を売る時には注意が必要です。たとえ新品であっても傷が付く可能性は同じなので、早めに食器買取専門店で売ることをおすすめします。