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九谷焼の歴史

九谷焼と聞いて皆さんはどんな食器だと想像されますか?私は初めて「九谷焼」の名前を聞いた時にどんな食器か見当も付きませんでした。では、実際に九谷焼がどんな食器なのか皆さんと歴史を振り返っていきながら、見ていきましょう。

まず、九谷焼は1655年頃に石川県山中町の九谷という地で状態が良く、そのきめ細かい陶磁器が発見されたことがきっかけで、当時、藩主前田利治の家来であった家臣後藤才次郎という人物が製陶の技術を身に付ける修行に出た後、後藤才次郎が身に付けた技術が九谷へ持ち帰り製陶の技術を広めたことがきっかけだそうです。さらに、この時期に作られていた製陶を「古九谷」と呼びます。
そして、後藤才次郎により技術が発展した九谷焼は、日本全国でも有数の美しい製陶としてとても高く評価されました。
ですが、その後九谷焼は1700年ごろに一度廃絶となってしまいました。これについては、文献や書物が一切残っておらず、なぜ廃絶になったのかは現在も不明のままです。

そして、100年ほど時が経った頃、再び九谷焼が再興されることになります。
当時、九谷焼の再興に貢献したのが文人画家の青木木米という人物です。この人物が、新しい九谷焼を作り、世間から高い評判を得たことで、再興は成功となったわけです。
その後、幕末~明治にかけて九谷庄三という人物が当時、日本ではまだほとんど知られていなかった洋絵の具をすぐに作品に取り入れ、中間色を使用した「彩色金欄手」という絵付け技法を創り出し、九谷焼はさらに進化を遂げることとなったのです。
さらに美しく進化を遂げた九谷焼は海外でも人気の陶磁器となり「ジャパン・クタニ」と呼ばれるほど世界的に人気となりました。
そんな九谷焼は、現在でもその伝統は受け継がれており、九谷焼の有名な作家として人間国宝の徳田八十吉や吉田美統などが手掛ける作品は希少価値が高い食器となっています。

九谷焼買取の際の査定ポイント

先ほど、九谷焼の歴史についてご説明しましたが「では、買取価格はどうなの?」と思っている方もおられると思います。ですが、実際は買取相場はあくまで過去の事例で、その時の評価基準、食器の状態、備品などが揃っているなど鑑定の際に確認する項目がたくさんあるため一概に「九谷焼の買取価格はこれぐらいです!」とは私からは断言できません。
しかし、私が知る限り「鑑定時に買取価格がアップする基準」をいくつかご紹介したいと思います。

①汚れや欠けがないこと。

これは、食器だけに限らずどの商品も買取ってもらう時に金額が大きく変わる基準です。実際にお聞きしたのは、リサイクルショップへ持ち込んで買取ってもらおうと思い、車に乗せて運んでいたところ、お店に着いて確認すると食器の角が欠けていて買取金額ががくんと下がってしまったことです。
特に、古い時代の食器になればなるほど、耐久性が落ちている可能性が高いので割れやすくなっています。少しの衝撃で欠けたり、割れたりすると買取すらしてくれないこともあるため、鑑定してもらう際はできるだけ自宅まで来てもらい、鑑定してもらうことが一番良い方法だと思います。

②備品や箱が揃っている

昔の食器はセットになっていることが多く、複数のお客様に対応できるように「5客セット」などがありました。もちろん、5枚の食器が揃って初めてほんとの価値がある食器になりますので、セット商品をお持ちの方は重ねて保管せずに、1枚1枚梱包して保管することをおすすめします。また、購入した際に包まれていた箱なども一緒に査定すると買取価格が上がる可能性が高くなるので、いらないからといってなんでも捨てるのはもったいないです。

③有名作家や刻印が入っている

九谷焼の歴史でもお伝えしましたが、まず有名人作家の方が作られた食器(人間国宝の作家の方が作った食器は間違いなく買取金額がアップするでしょう)は買取価格が高りやすいです。理由としては、有名な作家が作った食器は個数がそもそも極端に少なく、デザイン性も優れていることから、最近では海外でも和食器の人気がすごいです。そのため、相場が上がることで買取価格も上がることが多いです。


以上が、鑑定してもらう前に自分でも確認できる査定基準のポイントとなります。もし、上記のポイントが全て当てはまる食器をお持ちでしたら、価値だけでも複数の買取業者に鑑定してもらうことをおすすめします。また、どれにも当てはまらなかったという食器をお持ちの方でも、実際に食器に詳しい鑑定士の方が見れば、実はその食器はとても価値があったということもあるので、諦めずに一度鑑定してもらうのが良いでしょう。

しかし、皆さんにもう1つ買取金額が高くなる方法をお伝えします。
それは、食器のことは「食器買取専門店」に依頼するのが一番です。

初めて耳にする方もいると思いますが、この方法が一番手間がなく、かつ高額可能性が高い買取方法なんです。
その理由はというと、リサイクルショップや質屋はいろんなジャンルのモノを買取っていることから食器の買取優先順位が下がり買取金額が安価になることがほとんどです。また、食器に関する知識を持った店員さんが少なく希少な食器であっても見過ごしてしまうケースも考えられます。買取った後の食器を売る販売ルートも少ないことから、リサイクルショップや質屋で買取してもらうことはあまりおすすめしません。
その他にオークションやフリマアプリなどがありますが、出品作業や梱包、発送などすべてを自分で行う必要があり、また購入者から専門的な質問が来た際に、しっかりお答えしないと嘘だとバレると食器は売れないままとなってしまいます。

ですが、食器買取の専門店であれば、上記のデメリットを全て解消できます。
まず、鑑定士全員が専門店なだけに食器に関する詳しい知識を持った方が鑑定してくれることです。この食器はいつぐらいの時代に作られたモノで、作家はこの方が作られたものですと説明してもらった方がこちらとしても、安心と信頼できますね。
さらに、食器買取専門店は出張買取や宅配サービスといったお客様ができるだけ手間を感じることなく買取してくれる業者が多いです。出張買取で鑑定金額に納得がいかなかった場合は、キャンセルすることができもちろん査定だけでも無料で行ってくれます。
最後は、独自に豊富な販売を持っていることです。リサイクルショップや質屋と違って、食器買取専門店は買取後に販売するルートをいくつも持っており、今は海外への輸出も多くなっていますので、それだけ買取金額も高くなりやすいという仕組みです。

いかがでしたでしょうか?
買取金額は気にしないという方でしたら、最寄りのリサイクルショップや質屋などでも良いと思いますが、
同じ売るだったら、1円でも高く買取ってもらえた方が欲しいものを買う時にお得になりますし、
大切にしていた食器をあっさりと買取られると少しショックですよね。
なので、もし食器を売る時はまずは査定だけでも食器買取の専門店に依頼してみるのがおすすめです。