まるで本物のレースをあしらったかのような繊細な作りが目を引くアイリッシュドレスデンのフィギュリン(磁器人形)は、海外だけでなく国内でもファンが多いことで有名です。アイリッシュドレスデンはアイルランドを代表するフィギュリンのメーカーですが、日本とも馴染みが深く、1992年のリカちゃん生誕30周年記念の際には限定2000体の磁器製レースドールリカちゃんが販売されました。 また、キティちゃんとコラボしたレースドールや、干支をモチーフにしたアイリッシュドレスデン干支シリーズなど、日本人が好む可愛らしいフィギュリンも数多く販売されています。 そんな優美で華やかなアイリッシュドレスデンのフィギュリンは贈り物として非常に喜ばれる品であることから、誕生日プレゼントや結婚祝いなどで頂いたという方も多いでしょう。しかし引っ越しや生前整理など、何かしらの事情で手放さなくてはならないこともあるかと思います。そのような場合、一体どのようにして処分すればいいのでしょう? もちろんゴミとして捨ててしまうのは絶対にNGです!アイリッシュドレスデンのフィギュリンは高価なだけでなく、すでに販売終了していて価値の高い物も存在します。そのため処分の際は、【食器買取専門店】で買い取ってもらうことをおすすめします。 「えっ?食器じゃないけど…」と思われたかもしれませんが、高級ブランドのフィギュリンの場合は、高級食器を扱う食器買取専門店でも買取を行っています。 ただしフィギュリンはコレクターズアイテムに分類されるため、特に付属品や箱が重要になります。それらの有無によって査定に大きく差が出ますので、もし手元にある場合はたとえボロボロでも必ずセットで売りましょう。 最後に、レースドールは繊細な磁器製のレースがふんだんにあしらわれているため、欠けてしまわないよう細心の注意を払わなければなりません。 少しでも欠けてしまうと大幅に価値が下がりますので、宅配途中で割れないか心配な場合は、査定員が自宅まで直接査定に来てくれる出張買取を利用することをおすすめします。
アイリッシュドレスデンは1895年、創立者アントン・ミューラーによって工房が開設されました。現在はアイルランドを代表する磁器ブランドですが、発祥の地はドイツのドレスデン地方にあります。 その特徴的な美しいレースの磁器人形は一つ一つ職人の手作業で作られており、全てがオリジナルというのだから驚きです。作り方は顔料を加えた特殊な磁器粘土を布製のレースに染み込ませた後、素焼きの人形に一枚一枚丁寧に貼り付けていきます。そうすると窯で焼いた際に布の部分は焼失し、磁器製のレースだけが残ります。 その高い技術と美しいデザインはヨーロッパ貴族から高く評価されるのですが、やがて第二次世界大戦が始まり、ミューラーの工房も爆撃により破壊されてしまいます。 しかしミューラーの親族であるオスカー・サアとジョアサン・サアは、地下室に残されていた焼き型を発見し、それを持って1962年にアイルランドへ亡命します。 そして1963年には工房を再建。社名を「アイリッシュドレスデン」に改名し、現在まで伝統が受け継がれています。